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インターンのハラスメント相談|安全確保・記録・窓口の選び方

下剋上インターン編集部公開

白い机に置かれた未記入のリングノート、黒い鉛筆と眼鏡

インターンのハラスメント相談は、選考中でも一人で法的な結論を出してから始める必要はありません。断りづらい言動を受けたときの安全確保、記録、企業・大学・公的窓口への伝え方と、2026年10月施行の制度を整理します。

先に結論

危険や強い不安があるときは、面接や仕事を続けることより、その場を離れて安全な相手へ連絡することを優先してください。直接抗議を先にせず、起きた言動と今の困りごとを記録し、大学や公的な窓口に相談しましょう。

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危険な場面では、返事や説明より離れることを優先する

インターンの面接や勤務中に、触られる、性的な話を続けられる、私的な誘いを断れない。そんな場面では、相手を納得させる説明より、自分の安全を先に考えてください。危険を感じたら、その場や通話から離れ、信頼できる人へ連絡しましょう。

「選考を受けたいなら従って」と言われても、その場で会食や個室への移動を約束しないでください。すでに応じたことがある場合も、次の接触を断ることを考えて構いません。その場で言い返せなかったことを、自分を責める材料にしないでください。

身の危険が迫る場合は警察への連絡を、けがや体調への影響がある場合は医療機関への相談を優先しましょう。記録を残すために、危険な面会を続ける必要はありません。大学や企業の返答を待って、安全確保を遅らせないでください。

この記事の手順と例文は、相談に進むための編集部の提案です。個別の言動が法令違反に当たるかを確定するものではありません。日常の会話の工夫で解決するよう求めず、接触を減らす方法と専門窓口への伝え方を整理します。

選考中と就業中を分け、今の制度で相談先を確かめる

2026年10月1日から、求職者等へのセクシュアルハラスメント対策が事業主の義務となりました。

出典:厚生労働省「改正労働施策総合推進法等特設ページ」(冒頭・求職者等セクハラ対策、施行日:2026年10月1日、公表・更新日:記載なし、確認日:2026-10-10)。

厚生労働省の説明では、対象となる活動の例に、面接やインターンシップへの参加が挙げられています。同省は、SNSなどオンラインを介する活動や、オンライン上で行う活動も含むと説明しています。

出典:厚生労働省「求職者等に対するセクシュアルハラスメントとは」(「求職活動等」とは、公表・更新日:記載なし、確認日:2026-10-10)。

この制度の説明を、あらゆる不快な言動の法的な分類と同じに扱わないでください。性的な言動なのか、威圧や侮辱なのかを自分だけで決め切る必要はありません。起きたことを具体的に伝え、対象となる制度や相談窓口を確認しましょう。

相談前には、選考中なのか、実習への参加中なのか、雇用契約を結んで働いているのかを整理してください。分からなければ、契約書や参加案内に何と書かれているかを伝えます。「まだ採用されていないから」と自分で相談を打ち切らないでください。

相手については、採用担当者、現場の社員、訪問先の卒業生など、分かる役割を記しましょう。担当者の個人SNSで受けた連絡なら、仕事や選考とどう結び付いたやり取りかも残してください。知らない所属や権限は推測せず、不明と書いておきます。

記録は、出来事と自分への影響を分けて残す

安全な場所へ移ってから、思い出せる範囲でメモを作りましょう。記録が完全でなくても、相談を始めることを優先してください。証拠を作ろうとして相手に同じ言動をさせたり、一対一の面会を設定したりしないでください。

  • いつ・どこで:日時、場所、利用した連絡手段。
  • 誰が・何を:相手の役割と、言葉や行動の具体的な内容。
  • その前後:断った返答、選考や評価に関する発言。
  • 見ていた人:その場にいた人、直後に伝えた人。
  • 今への影響:次の面接へ行けない、仕事に手がつかないなど、自分の状態。

仮の記録例です。「面接後、個人の連絡先から夜の会食に誘われた。断ると『採用の話を進めたいなら来て』と返信があった。次の面接への参加を迷っている」。相手が実際に書いた文と、自分の受け止めを別にしてください。

メッセージは、相手、日時、前後の流れが分かる状態で保存することを提案します。加工して内容を変えたり、他人の端末やアカウントへ無断で入ったりしないでください。記録を持つ端末を会社へ返す予定なら、適法な保存方法を相談窓口へ確認しましょう。

録音などの方法を迷う場合も、安全を損なわないことを優先してください。この記事は個別の録音の適法性を判断しません。資料がない場合は、何をいつ覚えている範囲で書いたかを伝え、今ある材料から相談を始めましょう。

白い木製の机に広げたノートとペン、眼鏡

本人への直接交渉を、相談の条件にしない

相手に先に抗議してから相談する、という順番を自分に課さないでください。採用や評価に関わる相手へ一人で説明するのが難しいなら、別の窓口を選びましょう。会社の正式な人事窓口、ハラスメント窓口、大学の担当者へ連絡する方法を検討します。

直接の返答をする場合の仮の例です。「個人的な会食には参加しません。選考に関する連絡は、会社の窓口を通してお願いします」。この文面を送ることで解決すると約束するものではありません。返信自体が怖い場合は、送る前に第三者へ相談してください。

連絡を止める必要があるときは、記録の保存を可能な範囲で検討したうえで、通知停止やブロックを選んで構いません。保存のために苦痛のあるメッセージを読み続けないでください。大学の担当者などに、会社との連絡方法を一緒に考えてもらうことを提案します。

通常の面談の辞退手順は、紹介面談の断り方にまとめています。ただし、安全への不安がある場合は、通常の礼儀や説明の丁寧さを理由に、危険な接触を続けないでください。

企業・大学・公的窓口へ、相談目的を短く伝える

総合労働相談コーナーは、募集・採用やハラスメントを含む労働問題の相談を受け付けています。

出典:厚生労働省「あかるい職場応援団 相談窓口のご案内」(総合労働相談コーナー、公表・更新日:記載なし、確認日:2026-10-10)。

求職中か就業中かを最初に伝え、今回の相談を扱う窓口を確認しましょう。窓口が違うと言われた場合は、「どこへ、どんな資料を持って相談すればよいですか」と尋ねてください。受付時間や方法は、公式案内で確かめてから連絡します。

編集部の相談文例です。「インターンの[選考中・参加中]に、[相手の役割]から[言動]がありました。[今の困りごと]があり、接触を避ける方法と今後の対応を相談したいです。共有される相手と、会社へ連絡する前の確認手順も教えてください」。

大学を通じたプログラムなら、その担当者へも事情を伝えることを検討してください。自分で応募した場合は、大学のキャリア支援や学生相談の窓口に、利用できる支援を尋ねましょう。利用条件や対応の範囲は大学ごとに確認し、代わりに交渉してもらえると決めつけないでください。

インターン選びの相談先を整理するには、紹介面談で話す内容も使えます。ただし、紹介担当者への相談と、法的な扱いを確認する専門相談を混同しないようにしましょう。

希望する対応と、共有してよい範囲を相談する

最初から退職、辞退、謝罪、処分などの結論を全部決める必要はありません。今困っていることと、すぐ避けたいことを分けて伝えましょう。例えば「次回の面談で二人きりになりたくない」「相手から直接連絡を受けたくない」という希望です。

  • 直近の安全:次の出勤や面接に、どのような不安があるか。
  • 連絡方法:誰を窓口にしてほしいか。安全な連絡時間はいつか。
  • 参加の希望:続けるか迷っているのか、いったん休みたいのか。
  • 情報共有:誰に何を伝える予定か、事前に確認できるか。

「相談しただけで会社へ伝わるのか」が不安なら、詳しい資料を送る前に運用を質問してください。匿名での相談可否、記録の扱い、本人へ確認するタイミングを確かめます。匿名と伝えたことで、何も確認せず秘密が守られると想定しないでください。

相手の氏名やメッセージをSNSへ公開して解決しようとする前に、専門家へ相談しましょう。必要な記録は相談先へ絞って共有することを勧めます。他の学生の体験を聞いた場合も、本人の確認なしに実名や連絡先を送らないでください。

次の接触までに、連絡先と未回答を残す

相談が終わったら、「相談した相手」「伝えた出来事」「希望した対応」「次の連絡方法」を残してください。調査中や確認中という回答を、解決済みとは記録しないでください。会社や大学が何を確認し、いつ自分へ知らせる予定かを尋ねましょう。

次回の出勤や面接が先に来る場合は、その日程を窓口へ伝えてください。「回答前に相手と会う予定があります。会わずに連絡する方法を相談したいです」と、今の安全に関わる点を明確にします。参加を続ける判断は、必要な支援と状況を確かめながら行いましょう。

眠れない、食事が取れないなど体調への影響がある場合は、相談手続きとは別に医療機関へ相談してください。証明のためだけに受診を考えるのではなく、自分の健康について相談することを優先しましょう。診断や治療はこの記事では判断しません。

今日の一歩は、詳しい告発文を完成させることではありません。安全な場所にいるかを確かめ、相談できる窓口を一つ選び、今困っていることを伝えてください。末尾の紹介面談は緊急対応や専門的なハラスメント相談の代わりにはなりません。

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