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選考の準備

インターンの選考課題、どこまで作る?

着手前に、成果物・作業時間・使える情報と提出後の用途を確かめる

下剋上インターン編集部公開

木製の机に置かれたノートパソコンと方眼ノート、ペン

インターンの選考課題で「企画を考えて提出してください」と頼まれたら、何をもって完成とするかを先に確認しましょう。ここでは、採用前に持ち帰って作る課題を扱います。出典を付けた説明以外は編集部の提案です。個々の課題の適法性や、報酬を受け取る権利を判定する記事ではありません。

先に結論

まず、提出物の形式と評価の観点、想定作業時間、使える資料・道具、提出後の用途を確認してください。未回答によって作業範囲が変わるなら、着手前に質問し、必要に応じて期限や範囲を相談しましょう。完成度を上げるためでも、許可のない情報共有や実際の顧客対応まで広げない方針を勧めます。

目次読みたい項目から確認できます

何を提出し、何を説明する課題かを読む

案内を開き、課題の問いと提出条件を別々に抜き出してください。「販売企画を考える」という問いだけなら、文章で方針を示すのか、見本の制作まで必要なのかを確かめます。課題名から完成形を補わないようにしましょう。

評価については、公開できる範囲で、何を見たい課題か尋ねる案です。考え方、情報の確かめ方、制作技術、説明の筋道のうち、どの点を示せばよいかを聞きます。細かな採点表の開示を前提にはしません。

  • 成果物:文章、スライド、データ、動く試作品など、何を出すか
  • 範囲:必須の設問、枚数や文字数、対象としない作業は何か
  • 説明:前提、調査の根拠、選んだ理由をどこへ書くか
  • 提出:日時、形式、宛先、閲覧権限はどう指定されているか

未経験の道具が指定されているなら、その習得も含めた課題なのか確認してください。使い方を知らない部分を隠して引き受けるより、現時点で対応できる範囲を伝えましょう。

締切と作業時間を分け、終わりを決める

「一週間後まで」という提出期限と、「何時間程度の作業を想定しているか」は別々に聞きましょう。授業や予定を確認し、自分が使える時間も具体的に置きます。相手の想定だけで、自分も同じ時間で終わるとは考えないでください。

以下は編集部作成の仮例です。架空の依頼で、提出はスライド三枚、想定作業は二時間と説明されたとします。実際の標準時間や、企業の出題例を示す数字ではありません。

この場合は、調査、作成、見直しに何を入れるかを書き出します。追加の動画や実装を作る前に、三枚の中で問いに答えられているかを点検してください。必須範囲が時間内に収まらないと見込んだら、「分析まででよいか」「試作品も必須か」を尋ねます。

途中で新たな条件が届いた場合は、変更された内容と期限を確認しましょう。自分の判断で設問を省いて提出せず、範囲の変更や期限の相談に対する返答を残してください。相談が認められることや、評価への影響は保証できません。

使える道具と、他の人へ頼める範囲を聞く

資料検索、生成AI、翻訳、コード補完、友人による確認を、一括で「調べてよい」に含めないでください。使える道具、禁止される支援、使用した場合の申告方法を課題の案内で確かめます。規定がなければ担当窓口へ質問しましょう。

例えば、文章の誤字確認が許可されたとしても、企画全体を他人に作ってもらうことまで同じ扱いとは考えないようにします。「自分で作成」の意味が不明なら、何を利用したいかを具体的に伝えて確認してください。

許可された支援を使ったら、どの工程に何を使い、最後に自分が何を確かめたかをメモする案です。提出時の申告は指示に従い、自分で説明できない判断や、検証していない内容を成果として残さないでください。

AIの入力と出力を確認する詳しい手順は、インターンでAIを使う前の点検へ分けて進めます。利用の許可を聞くために、課題文や添付資料を先に外部サービスへ送ることは避けましょう。

白い木製の机に広げたノートとペン、眼鏡

渡された資料と、自分の経験の共有範囲を守る

課題のデータに、実在の顧客名や連絡先が含まれていないか確認してください。含まれていたら、作業場所、保存先、外部サービスへの入力可否、返却や削除の指示を尋ねます。氏名だけを削れば自由に使える、とは判断しないでください。

個人情報保護委員会の2023年の注意喚起は、一般の利用者に対し、利用規約やプライバシーポリシーを確認し、入力する情報を踏まえて生成AIの利用を判断するよう求めています。

出典:個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(3ページ(3)一般の利用者における留意点③。公表・更新日:2023-06-02、確認日:2026-10-16)。

この資料は、今回の課題で特定のサービスを使ってよいという許可ではありません。道具の利用可否と、そこへ送れる情報の範囲を、別々に確認するための注意点として読んでください。

自分の過去の成果物を求められた場合も、前の勤務先や研究室の資料を無断で添付しないようにします。公開できない部分は、「別の架空データで説明してよいか」と相談してください。既存資料の利用は、成果物の掲載許可を確認する手順も使って点検しましょう。

提出物が、選考後に何へ使われるかを確認する

応募規約や課題の説明に、成果物の利用、権利の移転、公開についての記載があるか読んでください。採点用の閲覧だけなのか、会社の事業や宣伝へ使うことも含むのかを、制作前に質問する案です。

文化庁のマニュアルは、著作物を利用するための契約を、利用許諾契約と著作権譲渡契約に大別しています。

出典:文化庁「著作権に関する契約について」(第1章1(2)の冒頭。公表・更新日:記載なし、確認日:2026-10-16)。

この区分を踏まえ、提出条件のどの条項が、何の利用を認める内容か確かめましょう。提出しただけで権利が必ず移るとも、自分が作ったので後から自由に公開できるとも決めないでください。個別の権利や契約の解釈は、必要に応じて専門家へ相談します。

確認する対象は、利用目的、閲覧者、公開の有無、改変や再利用の範囲、保管期間、自分の手元に残せる範囲です。報酬や費用の説明があれば、対象の作業と支払条件も分けて読みます。

実際の顧客への納品や、現場での継続作業を求められたら、今回の選考課題との関係を改めて聞いてください。「課題」という名前だけで、仕事の扱いや対価の要否を結論づけないようにします。

着手前の質問は、判断を変える未回答に絞る

確認済みの条件を何度も聞き直すより、制作を始めるかどうかに関わる疑問をまとめましょう。質問欄には、案内の該当文、確認したいこと、回答を受けて決めることを書きます。連絡文全体の組み方は、インターンのメールの書き方を参照してください。

次は書き換え用の仮の文例です。「課題のご案内ありがとうございます。着手前に、提出は提案資料までか試作品も含むか、想定作業時間、外部ツールの利用可否を確認したいです。また、提出物は選考以外にも使用されますでしょうか」。

全項目を毎回送る必要はありません。案内で分かることは除き、不明点に合わせて書き換えてください。質問できる期限や窓口の指定があれば、それに従います。

返答が締切に間に合わない場合は、期限変更や範囲を絞る相談をします。回答がないことを許可と扱わず、特に情報共有や権利の条件が不明な作業は保留してください。参加を見送る場合は、その意思を正式な窓口へ伝える段取りを考えましょう。

提出時は、完成した範囲と未確認を明記する

提出前に、最初の依頼と、その後に受けた変更の回答を並べます。必須の問いへ答えたか、指定されたファイル形式か、提出先が正しいかを確認してください。追加で作ったものを付ける場合も、求められた範囲と分けます。

  • 根拠:出典、確認日、データの対象を読み直す
  • 前提:自分が置いた仮定と、提供された事実を分ける
  • 担当:自分の作成部分と、許可された支援の利用を示す
  • 限界:未検証の点、作成していない範囲を隠さない
  • 情報:不要な氏名、コメント、履歴、共有リンクを点検する

仮の添え書きなら、「指定の提案資料を提出します。対象は配付資料の範囲です。追加調査を行っていない部分は、資料内で未確認と記載しています」と整理できます。実施していない検証を、実施済みとして書かないでください。

提出後に修正や追加作業を求められたら、修正点、回数や完了条件、期限、利用条件の変更有無を確認します。最初の提出への了承を、終わりのない追加制作への了承に広げない進め方です。今日の一歩は、課題文にある必須成果物と、着手を止めている未回答を一つずつ書くことです。

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