営業を考える
営業インターンはきつい?
負担の整理と、続ける前に相談すること

営業インターンはきついのか、始める前に知りたい。あるいは、すでに働いていて続け方に迷っている。どちらの場合も、まずは何が、いつ、どのくらい負担なのかを分けてみましょう。ここでは、つらさを我慢すべきかと一括りにせず、応募前の確認と、勤務中の調整に使う手順をまとめます。
きつさは、勤務時間・会話・目標・教わり方・提案内容に分けて考えましょう。
練習で調整する負担と、安全を優先して作業を止める場面を区別し、出来事と変更希望を相談してください。
目次読みたい項目から確認できます
負担を五つに分ける
「営業だから仕方ない」「自分が弱い」と結論を出す前に、負担に感じた場面を一つずつ書いてください。まだ働いていないなら、想像して不安になっていることと、募集要項で確認したことを別の欄にします。
| 分ける項目 | 書くこと・聞くこと |
|---|---|
| 時間・体力 | 集合から帰宅までの時間、立つ作業、休憩、翌日の予定 |
| 会話 | 声をかける、断られる、質問に答えるうち、止まる場面 |
| 目標 | 何を求められ、未達のときにどんな対応があるか |
| 教わり方 | 誰へ質問でき、回答までどう待つか |
| 提案への違和感 | 説明に納得できない箇所、案内を続けるか迷う場面 |
複数に当てはまったら、いちばん先に変えたいものを選びましょう。例えば「断られるのが苦手」と「帰宅が遅く課題に着手できない」は、別々の相談にしてください。原因を一つに決めつけず、現時点で分からないことは未確認と残します。
応募前に、一日の流れを聞く
求人の勤務日数だけで判断せず、集合、準備、営業、片付け、振り返り、解散の順に予定を聞きましょう。休憩を取る場所やタイミング、業務が延びた場合の連絡方法も確認してください。
- 休憩を含めた一日の予定を教えてください
- 通常の予定より終了が延びる場合は、どう調整しますか
- 研修や勤務外の課題、連絡への対応は必要ですか
- 営業中に困った場合、誰へ引き継げますか
- 目標に届かなかった場合、何を振り返り、次の担当をどう決めますか
回答を聞いたら、授業や試験前の予定に実際の時刻を入れます。空いている時間をすべて勤務候補にせず、食事、移動、課題の時間も残してください。仕事の接点をまだ想像できない場合は、営業インターンの種類と選び方から確認したい場面を選びましょう。
断られる会話と自己評価を分ける
断られた場面がつらいときは、まず「何と言われ、どう対応したか」を記録してください。「自分に価値がない」といった自己評価は、別に置きましょう。相手の気持ちや断った理由は、確認できた内容だけを扱います。
振り返りでは、まず話しかける許可を取ったかを点検しましょう。相手が断った後に話を続けていないか、説明できないことを断定していないかも確かめてください。相手を説得し直すことだけを次回の目標にしないでください。
相談するなら「断られるのが嫌です」に加え、教わりたい対応を指定します。次のように、場面を絞って伝えましょう。
- 「断られた後の終了の言葉を一緒に考えたい」
- 「相手が怒っているときの引き継ぎ先を確認したい」
会話を練習する場合も、実際の顧客の氏名や連絡先を個人の練習メモへ持ち出さず、架空の条件に置き換えましょう。
目標と指導の中身を確かめる
目標の数字だけで良し悪しを判断せず、目標の決め方、途中の支援、未達のときの対応を確認しましょう。求められた件数と、受けた指示の内容は別々にメモしてください。
「もっと頑張って」と言われて次の行動が分からないなら、具体化を求めます。「次回はどの説明を変えればよいですか」「誰の対応を見て練習できますか」と聞いてみてください。回答を受けたら、その方法を試せる時間や担当者まで確認してください。
一方、人格を否定する言葉や、脅すような言動を、成長のための練習課題として片付けないでください。納得できない説明を顧客にするよう求める指示も同じです。
日時と起きたことを、保存を認められた方法で残し、別の責任者や大学の相談窓口へ相談しましょう。労働問題として相談したいときは、下の社外の相談先も確認してください。
安全を先に確かめる
安全を保てない場面は作業を止め、責任者や相談窓口への連絡を優先します。
出来事と影響を書く
いつ何が起き、どの予定や作業に支障が出たかを記録します。
変えてほしいことを相談
練習、勤務時間、担当など、変更希望を具体的に伝えます。
対応を見直す
相談後に変わったかを確かめ、参加の継続だけでなく見直しも考えます。
相談メモは三行で書く
相談用の記録は、長い日記にする必要はありません。勤務ごとに次の三行を埋め、気持ちと確認できる出来事を区別します。顧客情報や未公開資料は添えず、共有してよい範囲だけで説明してください。
- 出来事:いつ、どの作業で、何が起きたか
- 影響:自分の予定や作業のどこに支障が出たか
- 変更希望:誰に、何を変えてほしいか
記入用の仮の例なら、「終了予定より片付けが延びた/授業の課題時間を確保できなかった/次回の解散見込みと、延びる場合の調整を確認したい」という形です。これは説明のための例で、実際の学生や下剋上インターンの現場の記録ではありません。
相談の終わりには、変更すること、確認する人、次に見直す日を残します。「相談したから解決した」とせず、次の勤務で約束した対応が行われたかを照合してください。

続けるか、いったん止まるか
練習方法を変えてみたいなら、次に試す行動と振り返る日を決めましょう。勤務時間が問題なら、説明の練習を増やす前に日程や担当の調整を相談してください。提案内容に納得できないなら、説明の根拠を確認するまで、その内容を自分の判断で案内しないでください。
安全を保てない、生活への支障が続く、相談しても必要な確認が進まない場合は、継続だけを選択肢にしないでください。作業の中断や参加の見直しについて担当者へ伝え、手続きと連絡先を確認します。危険を感じる相手への直接連絡や、説明のための現場への戻りを無理に優先しないでください。別の責任者や相談窓口を通じて、安全を確保してから連絡方法を考えましょう。
別の候補を考えるときは、今回変えたかった条件を残して探します。長期インターンの探し方を使い、勤務条件や相談体制を新しい候補と照合してください。
社内で相談できないときの窓口
厚生労働省の総合労働相談コーナーは、募集・採用、いじめ・嫌がらせなどの労働問題を対象とし、学生・就活生の相談も受け付けています。面談または電話で対応し、利用は無料・予約不要と案内されています。
出典:厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」(公表・更新日:記載なし、確認日:2026-10-14、「総合労働相談コーナーでは」の項)。
上の公式ページで地域の窓口と開庁時間を確認してください。相談時は、契約書など手元にある資料、起きたこと、希望する対応を整理しましょう。契約の扱いや違法性をこの記事だけで決めず、自分の状況を窓口に伝えて確認してください。
下剋上インターンを検討するときも、負担の条件を具体化する
下剋上インターンが自ら運営する店頭・催事の現場は、月6日〜、土日のみでも参加でき、続ける期間は6ヶ月〜と案内しています。
出典:株式会社As「下剋上インターン|大学生のための営業インターン紹介」(「半年後に、何が変わるか。」内「例:私たち自身が運営する現場」の条件表)(公表・更新日:記載なし、確認日:2026-10-14)。
この案内を、すべての紹介先に共通する条件として使わないでください。また、月の日数が合っていても、一日の拘束時間や休憩、研修日程まで確認したことにはしないでください。
相談する際は、「月に参加できる日数」に加えて、次の条件も伝えましょう。
- 「帰宅したい時刻」
- 「今不安な営業の場面」
- 「続けるうえで変えられない条件」
始める前の不安なら質問を一つ、勤務中の負担なら出来事の記録を一つ選び、次に確かめることを決めてください。