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インターンのプレゼン、構成はどうする?

職場の改善案を五枚で相談する練習

下剋上インターン編集部公開

木製の机に置かれたノートパソコンと方眼ノート、ペン

インターンのプレゼン構成に迷ったら、最後に聞き手へ求める判断を先に決めましょう。この記事では、架空の職場改善案を五枚の資料にする練習を通じて、載せる情報と話す順番を整理します。

先に結論

職場の改善案なら、依頼・現状・変更案・試し方・判断事項の五枚をたたき台にしてください。

実際に確かめたことと、仮説や未実施の提案を分けます。指定書式がある場合は、その目的と条件に合わせて組み直しましょう。

目次読みたい項目から確認できます

誰に何を決めてほしいか

インターンのプレゼン構成を考えるときは、スライドを開く前に「誰に、何を判断してもらう発表か」を一文にしましょう。職場の改善案を試す許可が欲しいのか、実習の成果を報告するのかで、最後に求める返答を分けます。

慶應義塾大学のKITIEは、プレゼンの準備で目的と聴衆を確かめ、序論・本論・結論を組み立てる方法を紹介しています。

出典:慶應義塾大学メディアセンター「KITIE「プレゼンテーションをする」」(プレゼンテーションの準備:趣旨を理解する/構成を練る。公表・更新日:記載なし、確認日:2026-10-11)。

本記事では、職場の小さな改善案を相談する場面を扱います。以下の五枚構成は編集部の提案です。大学の資料が指定する枚数や、企業の採点基準ではありません。勤務先から書式や発表順が指定されていれば、そちらを優先してください。

  • 聞き手:承認する責任者か、作業を担当する人か
  • 目的:何を報告し、どこへの判断を求めるか
  • 時間:説明と質問の持ち時間をそれぞれ確認する
  • 資料:社内情報をどこまで載せ、誰へ配布できるか

聞き手が作業を知らないなら、現状の説明を残します。現状を知っている責任者向けなら、変更点と負担に時間を使う案にしてください。聞き手を「社員」とだけ書かず、判断に必要な前提知識まで確認しましょう。

五枚の役割を先に置く

練習用の題材を「共有備品の貸出記録を試験的にそろえる提案」とします。これは架空の職場です。実在する会社の問題や、下剋上インターンの運用を示すものではありません。

五分の説明と、別枠の質疑がある設定です。提案の対象は一チーム・一週間の試行に限り、会社全体への導入は求めません。試す前なので、改善効果はまだ不明とします。

枚見出しの案聞き手に渡す材料
1貸出記録を一週間試したい何を判断してほしいか
2返却先を確認できない記録があった対象を限定した現状
3既存の表に返却先の欄を加える変更箇所と作業の流れ
4件数と記入の負担を確かめる試行期間・確認方法・中止条件
5試行の担当と範囲を相談する承認してほしい点と未確認点

表の見出しだけを読んで、依頼から判断までの筋がつながるかを確認します。本文を埋める前に、同じ説明が二枚に分かれていないかを点検してください。背景を話すためだけの長い自己紹介は、指定がなければこの五枚へ足さない案にします。

白い机に置かれた未記入のリングノート、黒い鉛筆と眼鏡

一・二枚目で現状を限定する

一枚目は「共有備品の貸出記録に返却先欄を加え、一週間試すことを提案します」と始めます。続けて、今回は試行の可否を相談する発表だと伝えます。導入が決まったようなタイトルにしないでください。

二枚目では、説明用の架空データとして「練習用記録十件のうち、自由記入の備考欄に返却先の記載がないものが三件」と表示します。分母、対象、確認した内容を一緒に置きます。この数値は計算練習の設定であり、実際の調査結果ではありません。

この仮例から言えるのは、設定した十件のうち、備考欄で返却先を確認できない記録が三件あることだけです。「職場の三割で紛失が起きる」「返却先欄を作れば探す時間が減る」という結論には進めません。紛失の有無や探索時間は、ここでは調べていないからです。

原因の候補として「記録する場所が分かれているのでは」と考えるなら、観察した記録とは別に、確かめたい仮説として書きます。担当者に聞いていない意図まで、原因として説明しないようにしましょう。

実務の資料へ置き換える際は、閲覧・集計を許可された範囲だけを使ってください。氏名や顧客情報を発表のために追加で集める前に、必要性と共有範囲を責任者へ確認します。

三枚目で変更の動きを見せる

三枚目は、変更前と変更案を並べます。架空の現行欄は「備品名・貸出日・返却予定日・備考」です。返却先は備考欄への自由記入としている設定です。変更案では、返却先だけを独立した欄に分けます。見せるのは欄の違いと、誰がいつ記入するかに絞ります。

発表では「既存の表のコピーに欄を一つ加え、借りる人が記入し、返却時に担当者が確認する案です」と説明します。実際の共有表を、その場で変更することは提案に含めません。操作の許可と資料の承認を分けてください。

比較対象として、今の表を続ける案も残します。欄を追加する場合は記入作業を増やすため、その負担を試行中に確かめる、と説明します。「費用も手間もかからない」など、確認していない条件を利点に入れないようにしましょう。

図を使うなら、「借りる人が入力する」「返却時に担当者が見る」の二つの動きを示します。図の色や矢印を増やす前に、記入する人が決まっているか、担当者が不在のとき誰へ戻すかを確認してください。

四・五枚目で試し方と依頼を結ぶ

四枚目には、試す範囲、見る項目、見直す時点を置きます。この仮例なら「一チームで一週間」「返却先の空欄件数と記入に困った場面を確認」「終了時に継続を相談」です。実施前の欄に達成率や削減効果は入れません。

記入時刻まで取得する必要があるか、誰が集計するかは、試行の前に相談します。新たな個人情報の収集を前提にせず、目的に必要な記録だけを検討してください。誤った共有や作業への支障が分かった場合は、いったん止めて責任者へ戻す案にします。

五枚目では「この範囲で試してよいか」「確認役は誰か」「終了後いつ相談するか」の三点を依頼します。予算や使用ツールが未確認なら、その項目も未決定として残しましょう。

結びの文例は「今日は一週間の試行範囲と担当を相談したいです。全体への導入は、記録を確認した後に改めて判断いただく案です」です。聞き手から修正案が出たら、その場で聞いた条件と、自分が提案した条件を分けてメモしてください。

説明と質問の時間を分ける

名古屋大学のガイドは、口頭発表と議論の時間を区別して確認し、練習で全体が時間内に収まるかを確かめるよう案内しています。

出典:名古屋大学教養教育院・高等教育研究センター「効果的なプレゼンテーションを準備する」(場を理解する方法/発表練習で確認すべきこと/想定問答について。公表・更新日:2018-03-20(初版)、確認日:2026-10-11)。

ここからは本記事の練習案です。五分なら、一枚目四十秒、二枚目六十秒、三枚目八十秒、四枚目七十秒、五枚目五十秒と仮置きします。合計は三百秒です。時間配分は標準値ではなく、この五枚を試すための設定です。

声に出して測り、長ければ論点を削ります。数字の対象や未確認の条件を省くのでなく、同じ利点を繰り返している箇所や、判断に関係しない経緯から見直してください。

想定問答は「今の運用を続けるとどうなるか」「誰の作業が増えるか」「試行後に何を根拠に決めるか」を用意します。未調査なら、分からない点と確認方法を答えにしてください。答えを作って埋める必要はありません。

持ち時間が質疑込みだったと分かったら、説明時間をそのまま使わず、依頼者と配分を調整します。質疑で答えられなかったことは、確認先と回答予定を合意して持ち帰りましょう。

提出前は五枚を通して点検する

最後に、題材の大きさと相談する範囲が一致しているかを見ます。一チームの記録から全社の課題を断定していないか、試す案を実績として書いていないかを確認してください。

  • 一枚目の依頼に、五枚目で返答できる形になっているか
  • 現状・自分の仮説・提案・未確認を区別しているか
  • 数値の対象と、使った資料の出典を示しているか
  • 作業担当と確認役を、無断で割り当てていないか
  • 配布する版に、見せてはいけない情報が残っていないか

画像を入れるときの確認は、資料作成の画像と著作権を参照してください。発表後の返答待ちを伝える方法は、インターンの報連相で整理できます。

最初の一歩は、五枚の見出しと、最後に欲しい判断を一行ずつ書くことです。その段階で担当者へ構成を相談し、目的が合ってから資料を作り込みましょう。

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